ワークショップ開催レポート

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実施概要

子ども向け減塩ワークショップ

活力ある持続可能な社会の実現に向けて、我が国の栄養課題の1つに「食塩の過剰摂取」があることを子どもたちに知ってもらうとともに、自分たちに何ができるかを考えるきっかけを創ることを目的に、減塩普及啓発資料であるパンフレット「知っていますか?食塩のとりすぎ問題」及び事例集「別冊 知っていますか?食塩のとりすぎ問題」を活用したワークショップを試行的に開催しました。

目的

活力ある持続可能な社会の実現に向けて、「食塩の過剰摂取」の問題があることを子どもたちに知ってもらうとともに、自分たちに何ができるかを考えるきっかけを創る。

講師

武庫川女子大学 食物栄養科学部 准教授
小林 知未(こばやし ともみ)先生 
※テーブルには、ファシリテーターとして自治体栄養士の他、開催地の状況に合わせて兵庫県栄養士会理事やマルト商事所属栄養士が参加。

対象者

主な対象は小学5・6年生

参加者

小学1年生から中学3年生まで総勢59名の子どもが参加
(うち、主な対象学年の小学5・6年生は44名)

開催日・会場

2024年11月9日(土)
兵庫(COLERU塚口)
第1回10:30~11:30 / 第2回13:30~14:30
2024年12月14日(土)
福島(マルトSC平尼子店)
第1回13:00~14:15 / 第2回15:00~16:15

開催方式

対面

使用資料

パンフレット「知っていますか?食塩のとりすぎ問題」
こちらのページからご覧いただけます。

details

実施詳細

ワークショップの流れ

ワークショップは、1グループ当たり子ども2~5名とファシリテーター1~2名のグループに分かれて行いました。ワークショップの流れに沿ったワークシートを配布し、ワークショップで学んだことや考えたことなどを書き込めるようにしました。ワークショップでは、料理に含まれる食塩量のクイズや、栄養成分表示の確認方法、適切な食塩量の献立作成、フードチェーンの解説を行いました。また、福島開催ではフードチェーンの解説後、会場となったスーパーマーケット店舗内の売り場に出向き、で減塩と表示された食品を見つけるワークを実施しました。

①はじめに、食塩についての基礎知識として、食塩が身近なものであることを感じてもらうため、海でのピクニックのイラストを提示。イラストのどこに食塩が含まれているかを確認しました。また、食塩が果たす役割(食品に対する役割:おいしさ・保存・つなぎ、体に対する役割:消化を助ける・血液の量の維持)や、高血圧のメカニズムを分かりやすく解説。子どもたちの年齢に応じた食塩摂取量の現状値・目標量も併せて確認しました。

②次に、料理に含まれる食塩量をグループごとに予想。実際の食塩量と予想量とのギャップに驚きの声が上がっていました。

③栄養成分表示の見方を紹介し、馴染みのある食品のどこに栄養成分表示があるのかやどれくらいの食塩が含まれるのかを、実際に確認しました。 これまであまり着目したことがなかった食塩相当量の表示を見ることは興味深かったようで、複数の食品を見比べる姿が見られました。

④続いて、パンフレットにある料理例とその食塩量を計算し、1食当たり2~3gになるようなメニューをひとりずつ考えてもらいました。食べたいものを組み合わせたり、栄養バランスを考えてみたり、子ども一人ひとりがオリジナリティのあるメニューを考案し、発表しました。

⑤最後に、減塩に関わる企業や団体が取り組む減塩につながる行動を紹介しました。そのなかで、食べ物が食卓に届くまでのフードチェーンの解説を行いました。また、福島開催ではフードチェーンの解説後、会場となったスーパーマーケット店舗内での売り場に出向き、陳列された減塩食品を探して発表し合うワークを実施しました。減塩食品だけでなく、もともと食塩量が少ない食品についても言及する姿が見られ、更に学びが深まりました。

report

実施結果

アンケート結果

実施後のアンケートでは参加した子どもの約9割が「食塩を減らす工夫をして、できるだけ気を付けようと思った」と回答するなど、減塩に対して前向きな回答が得られました。また、「社会を良くしていくために自分にもできること」として「家での減塩取組の実施(全体の8割が回答)」、「減塩商品の購入(全体の7割が回答)」が挙げられ、フードチェーンの取組を理解している様子が見られました。

設問:今回のワークショップに参加して、食塩のとりすぎに気を付けようと思いましたか?(ワークショップ参加の子ども59名による単一回答)

設問:今回のワークショップに参加して、社会を良くしていくために、自分にもできることがある、ということが分かりましたか? (ワークショップ参加の子ども59名による複数回答)

画像をクリックすると詳細版をご覧いただけます

開催後のアンケートの自由記述欄には子どもだけでなく、見学した保護者からも自らの減塩行動を提案する回答が見られました。このことからも、子どもから大人まで「食塩の過剰摂取」の問題について知ってもらい、自主的な行動を検討するきっかけを提供することができました。  

ワークショップ感想(一部抜粋:子ども)

  • お母さんに小さいときから塩のとりすぎはダメと言われていたけど、とりすぎに気をつけるだけで美味しいものも食べられるのはおどろきでした。
  • 食塩のとりすぎはよくないのは知ってたけど、くわしくは知らなかったので知れてよかった。
  • 食塩を気にしながら食べる量を考えるのが大切と言うのが分かった。
  • 減塩のことがたくさん知れて良かったです。また、来年もやりたいです。
  • 生活の中には目に見えないけどたくさんあることが分かった。自分の体のためにもこれから減塩を意識していきたい。そして身の回りの人、学校の友達や家族にも伝えたいなと思った。
  • 塩は体に対する役割や食品に対する役割があるけれども、塩の取りすぎには良くないので減塩にチャレンジしたいと思いました。。
  • 減塩のおかしや食べ物があることが分かった。塩の量がわかってよかったです。
  • とても楽しかったです。分かりやすかったです!「やさしお(※ワークショップ会場となった店舗が所在する福島県いわき市による減塩の取組)」の商品や栄養成分表示があることを知れました。減塩に気をつけようと思います。ありがとうございました。
  • 身近な所で減塩の食品があることが分かったので、スーパーへ行ったときにどのような食品が減塩されているのかみてみたい。

ワークショップ感想(一部抜粋)

  • 食塩は体に必要とは思うが、必要なのがどの程度か知れてよかった。
  • いつも口グセのように、塩分のとりすぎになるからダメ!!と伝えていますが、きちんとその意味、理由を知ることができてよかったです。
  • 大変勉強になりました。煎餅やコンソメなどに減塩シリーズがあるのも初めて知りました。高血圧ではないため、減塩のしょうゆやみそなどを買ったことがなかったですが、これを機に減塩の商品を購入して安心して食事したいと思いました。また機会があれば参加したいです。
  • 料理など手伝いをしてくれているので、塩分について勉強することができて良かったと思う。長時間は難しいかもしれないが小5・小6に関わらず塩分について勉強する機会を設けてもらえるといいかと思う。
  • 普段エネルギーやバランスを気にしがちですが、「減塩」を意識してメニューを決めたいと思いました。
  • 日々の料理はかなり塩分が多い事を改めて知る機会になった。娘にもご飯やおかしにどのくらい塩分が含まれているか考えるきっかけになりました。ありがとうございました。
  • 家だと味が薄いと何か調味料をすぐかけてしまい塩分を気にすることがあまりなかったので、食塩について知る良い機会になりました。説明も具体的でわかりやすく実際の商品を手にとってみれるのもよいと思いました。

ワークショップ終了後にはパンフレット「知っていますか?食塩のとりすぎ問題」と事例集「別冊 知っていますか?食塩のとりすぎ問題」を配布しました。