株式会社福島中央テレビ
現在、福島県をはじめとした全国で、「生活習慣病による死亡率が高い」という健康課題がある。また、各メーカーが販売する減塩商品には「味が薄そう」「おいしくなさそう」といったネガティブなイメージから購買につながらないという問題がある。
福島中央テレビは、メーカー・流通と連携したイベントを開催し、リアルでの啓発の機会をつくるとともに、イベントの模様を放送し、全県・全国への啓発を広げていくことで、福島県のメディアとして、①各メーカーと福島県内の流通とをつなぐ役割 ②福島県全体への情報発信を行う役割 ③福島県での取組を全国に発信 の3つの役割を担い、福島県や食品メーカーの減塩に対する課題解決に貢献する。
行動目標1
取り組む課題
中長期的な目標
食品メーカー・流通・行政・関係団体(栄養士会、食生活改善推進協議会等)と連携した減塩にまつわるイベントや番組を実施し、減塩の実践につながるレシピや情報を発信し、食塩摂取量に関する健康課題や、減塩商品の「おいしくなさそう」を代表とする世間のネガティブなイメージ定着という食品メーカーが抱える課題の解決に貢献する。
行動計画
年1回以上、食品メーカー・流通・行政・関係団体(栄養士会、食生活改善推進協議会、福島県食育応援企業団等)と連携した減塩にまつわるイベントや情報発信を実施する。
実施期間
2025年2月~2030年12月
評価指標(KPI)
イベント参加者数・番組視聴人数 ・イベント参加者アンケート
評価指標の直近の数値
1315人(自社イベント内の健康ブース)+43.7万人(健康にまつわる番組企画の視聴率より算出。2024年4月1日~10月31日の期間で集計。)
評価指標のモニタリング手法
イベント参加者数・番組視聴率を計測し、随時集計。
中長期的な目標
行動計画の背景・理由
現状の課題認識
福島県民は、他の都道府県民と比べて、生活習慣病による死亡率が高い傾向にある。主な死因としては全がん、脳血管疾患、心疾患があげられ、それぞれ男女ともに都道府県別死亡率がワースト10位以内に入っている。この要因として県民の生活習慣の影響があると考えられており、特に「メタボリックシンドローム該当者の割合(全国ワースト4位)」「食塩摂取量(男女ともに全国ワースト2位)」といった項目の指標の改善が福島県の課題のひとつである。福島県では、令和6年に「第三次健康ふくしま21計画」を策定、「みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満」を重点スローガンに、健康寿命の延伸と健康各社の縮小に向けた取り組みをスタートした。
また、食品メーカー各社が多様な減塩に向けた商品を開発しているが、「味が薄そう」「おいしくなさそう」などのネガティブなイメージから購買につながっていない。
そこで、福島中央テレビでは、「減塩」に着目し、福島県、および食品メーカー各社がそれぞれ抱える課題解決につながる取り組みとして、メーカー・流通と連携したイベントを開催し、リアルでの啓発の機会をつくるとともに、テレビメディアとしての機能を活かしイベントの模様を放送・全国に対してインターネット上での情報発信をすることで、全国への啓発を広げていくことを目標に掲げた。県民をはじめとした全国の消費者に減塩商品に対するネガティブなイメージを払拭し、減塩がより身近に感じ、実践してもらえる意識変容を促し、減塩に関する商品が流通での販売増につながる取り組みをすることで、食塩の過剰摂取という国全体が抱える課題解決に貢献する。